悪質サイトの詐欺的手口に騙されないように、ここではインターネット上の詐欺行為について説明します。
インターネットの急速な普及とともに、急激に増加した詐欺行為は「ワンクリック詐欺」とよばれるものです。
ワンクリック詐欺の典型的な例を紹介しましょう。
アダルトサイトにアクセスして無修正画像などを探していると、画面上には多くのページが開いていきます。それらのページは同じようなデザインで、いろいろなところにリンクが貼られ、見分けがつきにくいようにできています。
それらのページには、画像を取得するための年齢認証を設定していることがよくあります。そこで、「18歳以上ですか?」という質問に対する「はい」のボタンをクリックすると、その途端に画面が変わり、「会員情報送信中」というようなメッセージと自分のパソコンから情報を送信しているようなイメージ動画が表示されます。
しばらくすると、「ありがとうございました。ご契約が完了しました。登録料30,000円のお支払いをお願いします。」などのようなメッセージと、OSやIPアドレス、PCを使用している都道府県、プロバイダ情報などといった自分のパソコンの情報が表示されます。これらの情報が相手に知られてしまったことに驚き、恐怖を感じて、指示されるまま支払ってしまう人も多かったのです。
この時点で支払わない人に対して、さらに巧妙なしかけがされていました。それは、「登録取り消しおよびお問い合わせ」などという名称の電話番号が表示されていたのです。そこに電話すると、ことばたくみに氏名、住所、電話番号を聞き出され、それらの個人情報をもとに支払いを強要されるようになります。
このような詐欺は、一般ユーザーがIPアドレスやプロバイダの情報開示制限などに対する正確な知識を持っていなかったため、インターネット普及初期のころに多発しました。しかし、ユーザーがインターネットに関する正確な知識を得るにつれ、徐々に少なくなりました。
携帯電話が普及し、携帯から容易にインターネットに接続できるようになった現在では、ワンクリック詐欺の舞台は、携帯サイトに移っています。SNSサイト、着うたサイトなどさまざまなサイトを使って行われています。
携帯サイトを使ったワンクリック詐欺では、表示されるページを次々とクリックしていくと、いつの間にか有料SNSサイトなどに入会させられてしまうというパターンが典型的なものです。ただし、このクリックの途中で空メールの送信を要求されることが多く、これによって相手に携帯のメアドを入手されてしまいます。
相手から要求された金額を支払わない場合は、そのメアドに次々と支払要求のメールが送られてきます。こうなると我慢比べですが、ここで覚えておいてほしいのは、この時点では相手はあなたのメアドしか知らないということです。そのため、メールを無視するかメアドを変えることによって対応できます。このとき、大量のメール攻撃に耐えかねて、メールにある「問い合わせ先」などの電話番号に電話しないように注意してください。
電話をかけてしまうと、相手に個人情報を聞き出され、さらに支払要求が悪質化するか、最悪の場合は「少額訴訟」を起こされてしまうこともあります。